2021.11.30 05:0912月出版 "Amintiri din tinerețe" 序文・その1 私のルーマニア語の先生、関口コルネリア先生から序文を書いていただきました。長い序文なので抜粋してその一部を紹介します。(ルーマニア語翻訳:佐藤芳則)序文・『青春の思い出』出版に寄せて 東京外国語大学の教室で鈴木信吾先生の『カラジアーレを読もう』という講座が開かれており、その講座では『失われた手紙』が講読されていました。私はこの講座に月に一度解釈のアドバイスをするために招かれていました。 教室ではルーマニア語やルーマニア文化に興味を抱く多くの人々が鈴木先生と一緒に講座の開始を待っていました。私たちは自己紹介をし、少し話しました。そして私は受講者と鈴木先生の間の一番前の席に座りました。 みんなで戯曲の文を一文ずつ読み始めました。文法的な分析を加えながら日...
2021.11.26 10:20"Amintiri din tinerețe" 序文・その5 関口コルネリア先生から序文を書いていただきました。その一部を紹介します。 この絶え間ない変化と向上に身を置きながら、佐藤芳則さんはルーマニア語とルーマニア文化に関連する別の将来の企画を既に実行に移しました。それはルーマニアの物語を日本語に翻訳することです。 これまで見てきたように、彼の行動はロベルト・ムージルの「次のステップ」の理論または教義によって明確に定義することができます。ロベルトはこう述べています。「今何をするかはまだ決まっていない。今することは常に行為の後である。なぜなら未来というものは(変えがたい運命として受容し)身を捧げるものというよりは、むしろ(自分自身の力で)変革するものであり、現在とは私がまだ理解していない仮説にすぎな...
2021.11.26 10:09"Amintiri dintinere" 序文・その4 関口コルネリア先生から書いていただいた序文の一部を紹介します。 彼は習得したばかりの外国語でこれらのページを書くことによって、短詩形文学である短歌の形式の呪縛から学生時代の懐かしい思い出を解放し、彼のロマンチックな過去を復活させました。彼の懐かしさと憧れのこもった青春時代の心情を描写する助けとなるできるだけ正確で流暢な表現を身につけるために、彼は再び学生になり教室に戻りました。彼は、さまざまな人々の支援を求め受けとりながら、さまざまな学習方法に取り組みました。 私自身、佐藤さん本人の中に私が添削した『青春の思い出』の本文中に感動的に描かれたあの学生の人物像を再発見しました。新しいできごとに少し逡巡しつつも冒険するところ。自分を内面的に成長...
2021.11.26 09:33"Amintiri din tinerețe" 序文・その3関口コルネリア先生から書いていただいた序文の一部を紹介します。 2013年4月に定年退職した後、彼は山形県から埼玉県に転居しました。その後すぐに『武蔵野ブラショフ市民の会』に会員として入会しました。また、鈴木信吾先生の主催する東京外国語大学のルーマニア語講座を市民聴講生として受講しました。 2019年4月、鈴木信吾先生の講座で私も彼に会い、友達になりました。そういうわけで私もこの作品の完成に貢献する機会を得ました。私は彼が語彙を補充するのに役立つ同義語を数多く提案しました。そしてついに佐藤さんの「最も貴重な宝物」が2021年10月に最後の総仕上げを迎え、清書されました。2007年3月にインターネット上に彼が最初のエピソードを書き始めてからほぼ15年が経...
2021.11.26 09:24”Amintiri din tinerețe” 序文・その2 私のルーマニア語の先生関口コルネリア先生から序文を書いていただきました。長い序文なので抜粋してその一部を紹介します。 佐藤芳則さんは山形県に生まれ、63歳で退職するまでそこで暮らしました。彼は古典文学を専攻する県立高校の国語の教師でした。彼の愛好する文学作品には紫式部の『源氏物語』や松尾芭蕉の『奥の細道』が挙げられます。 2007年3月、彼は南都隆幸氏が開いたルーマニア語のディスカッションフォーラム上に学生時代の回想録のいくつかを書き始めました。この投稿は1年1か月続き、彼が『青春の思い出』と名づけた131のエピソードとして具体化しました。彼が学生時代に創作し長年にわたって大切に保存してきた短歌の作品が彼の最も重要な瞬間をはっきりと思い出すのに役立ち...