ネクライ・アマリネイ氏のこと

 ネクライ・アマリネイ氏からメッセンジャーで初めてコンタクトがあったのは2019年9月のことでした。彼は私のフェイスブックを見て、私がどうやらいくらかルーマニア語を理解し、国文学にも通じているらしいと踏んだようでした。
 彼の最初の依頼はビデオ付きの日本語テキストを紹介してほしいということでした。そのことがきっかけで私たちはその後メールを交換し合う間柄になりました。

 ネクライ氏はルーマニアの古都ヤシ在住の学者です。ヤシは第三回ルーマニア旅行の際立ち寄った町で、国民的詩人ミハイ・エミネスクの銅像の前で私は写真を撮った思い出があります。
 実は私が使っている『日本語ルーマニア語辞典』の著者がネクライ氏であることに私は彼と知り合った後に知りました。彼は日本語研究家・翻訳家であるとともに、日本文学研究家、特に俳諧・俳句の研究家です。彼から正岡子規の俳句の翻訳集をいただいたことがありますが、それは深い研究に裏打ちされた素晴らしい翻訳集でした。
 
 また、彼はこの年松尾芭蕉の発句の研究を手がけていて、私に数度用語の説明を求めたことがあり、私は可能な限り応じてきました。
 翌年2020年に彼の研究成果は『松尾芭蕉発句』という本になって出版されました。そして驚いたことに、彼が献本してくださったその本には私が彼の研究協力者の一人であることまで書いてありました。びっくりするとともにとても光栄に思った出来事です。
 
 

ルーマニア館

遥かなる東欧の国ルーマニアに魅せられた私の館『ルーマニア館』は『ルーマニア愛満載館』です。

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