パンフルートとの出会い

 パンフルートは古代から南米、ヨーロッパ、アジアなど世界各地に存在していたと言われています。ギリシャ神話に登場する牧神パーンが吹いたという伝説からその名がついたとも言われています。シルクロードを通って中国に伝わり、更に奈良時代には中国から日本にも伝来し、排簫と呼ばれて宮廷で演奏されていたそうです。
 ルーマニアではナイと呼ばれ、民族楽器として長く伝えられてきましたが、20世紀にナイ奏者ゲオルゲ・ザンフィル氏が登場したことによって、パンフルートの魅力は世界中に広まりました。
 私がパンフルートに身近に出会ったのは、2018年3月3日のことです。その日ルーマニア大使館では春の到来を祝うマルチショルのイベントが行われていました。そのイベントにゲストとして招かれていたパンフルート奏者櫻岡史子さんの演奏を聴いて、パンフルートの素朴でありながら心に沁みる深い音色に魅了されました。
 櫻岡さんは前述したパンフルートの巨匠ゲオルゲ・ザンフィル氏の一番弟子であるラドゥ・ネキフォル氏に師事し、日本ルーマニアパンフルート協会を設立したばかりの新進気鋭の演奏者でした。懇談の時間にご挨拶してフェイスブックの友だちにしていただき、それ以来一ファンとして応援しています。みなさんもぜひ一度ユーチューブなどでパンフルートの演奏を聴いてみてください。きっととりこになること請け合いです。

 写真はルーマニア大使館で行われた櫻岡さんのパンフルートコンサートの一コマです。

ルーマニア館

遥かなる東欧の国ルーマニアに魅せられた私の館『ルーマニア館』は『ルーマニア愛満載館』です。

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