2021.10.11 02:01パンフルートとの出会い パンフルートは古代から南米、ヨーロッパ、アジアなど世界各地に存在していたと言われています。ギリシャ神話に登場する牧神パーンが吹いたという伝説からその名がついたとも言われています。シルクロードを通って中国に伝わり、更に奈良時代には中国から日本にも伝来し、排簫と呼ばれて宮廷で演奏されていたそうです。 ルーマニアではナイと呼ばれ、民族楽器として長く伝えられてきましたが、20世紀にナイ奏者ゲオルゲ・ザンフィル氏が登場したことによって、パンフルートの魅力は世界中に広まりました。 私がパンフルートに身近に出会ったのは、2018年3月3日のことです。その日ルーマニア大使館では春の到来を祝うマルチショルのイベントが行われていました。そのイベントにゲストとして招かれて...
2021.10.07 03:27アルペンホルン=ブチューム(Bucium) アルペンホルン(アルプスホルン)と呼ばれる楽器を見たことがありますか?アルプス地方やルーマニア、ポーランドの山間地に伝わる原始的なホルンで、ルーマニアではブチューム(Bucium)と呼ばれているそうです。羊飼いや牛飼いたちが羊や牛の群れを呼び集めたり、遠くから呼び交わしたりするのに用いたものだそうで、長いものは2メートルほどもあるそうですよ。高原に鳴り響く牧歌的なホルンの音色はたまらなく魅力的です。