2022.01.15 01:14“Amintiri din tinerețe”を出版しました。 私の学生時代の思い出をルーマニア語で書いた回想記“Amintiri din tinerețe”(『青春の思い出』)を12月12日に出版しました。 この本はルーマニア語の勉強を深める目的で始めた作文をまとめたものですが、多くのルーマニア人から教えをいただきながら長い歳月をかけた末にようやく完成しました。大学のサークル活動、アルバイト、東北一周旅行、京都への一人旅、下宿生活、大学紛争、教育実習、採用試験、卒業論文の思い出など116のエピソードが収められていますが、全編を貫いているテーマは叶えられることのなかった初恋への哀惜の思いです。 編集は関口コルネリア女史、表紙は小笠原イルディコ女史がデッサンしました。また前書きは関口コルネリア女史、後書きはヴェロニ...
2021.11.26 10:20"Amintiri din tinerețe" 序文・その5 関口コルネリア先生から序文を書いていただきました。その一部を紹介します。 この絶え間ない変化と向上に身を置きながら、佐藤芳則さんはルーマニア語とルーマニア文化に関連する別の将来の企画を既に実行に移しました。それはルーマニアの物語を日本語に翻訳することです。 これまで見てきたように、彼の行動はロベルト・ムージルの「次のステップ」の理論または教義によって明確に定義することができます。ロベルトはこう述べています。「今何をするかはまだ決まっていない。今することは常に行為の後である。なぜなら未来というものは(変えがたい運命として受容し)身を捧げるものというよりは、むしろ(自分自身の力で)変革するものであり、現在とは私がまだ理解していない仮説にすぎな...
2021.11.26 10:09"Amintiri dintinere" 序文・その4 関口コルネリア先生から書いていただいた序文の一部を紹介します。 彼は習得したばかりの外国語でこれらのページを書くことによって、短詩形文学である短歌の形式の呪縛から学生時代の懐かしい思い出を解放し、彼のロマンチックな過去を復活させました。彼の懐かしさと憧れのこもった青春時代の心情を描写する助けとなるできるだけ正確で流暢な表現を身につけるために、彼は再び学生になり教室に戻りました。彼は、さまざまな人々の支援を求め受けとりながら、さまざまな学習方法に取り組みました。 私自身、佐藤さん本人の中に私が添削した『青春の思い出』の本文中に感動的に描かれたあの学生の人物像を再発見しました。新しいできごとに少し逡巡しつつも冒険するところ。自分を内面的に成長...
2021.11.26 09:33"Amintiri din tinerețe" 序文・その3関口コルネリア先生から書いていただいた序文の一部を紹介します。 2013年4月に定年退職した後、彼は山形県から埼玉県に転居しました。その後すぐに『武蔵野ブラショフ市民の会』に会員として入会しました。また、鈴木信吾先生の主催する東京外国語大学のルーマニア語講座を市民聴講生として受講しました。 2019年4月、鈴木信吾先生の講座で私も彼に会い、友達になりました。そういうわけで私もこの作品の完成に貢献する機会を得ました。私は彼が語彙を補充するのに役立つ同義語を数多く提案しました。そしてついに佐藤さんの「最も貴重な宝物」が2021年10月に最後の総仕上げを迎え、清書されました。2007年3月にインターネット上に彼が最初のエピソードを書き始めてからほぼ15年が経...
2021.11.26 09:24”Amintiri din tinerețe” 序文・その2 私のルーマニア語の先生関口コルネリア先生から序文を書いていただきました。長い序文なので抜粋してその一部を紹介します。 佐藤芳則さんは山形県に生まれ、63歳で退職するまでそこで暮らしました。彼は古典文学を専攻する県立高校の国語の教師でした。彼の愛好する文学作品には紫式部の『源氏物語』や松尾芭蕉の『奥の細道』が挙げられます。 2007年3月、彼は南都隆幸氏が開いたルーマニア語のディスカッションフォーラム上に学生時代の回想録のいくつかを書き始めました。この投稿は1年1か月続き、彼が『青春の思い出』と名づけた131のエピソードとして具体化しました。彼が学生時代に創作し長年にわたって大切に保存してきた短歌の作品が彼の最も重要な瞬間をはっきりと思い出すのに役立ち...
2021.11.23 06:1912月中旬に本を出版します。ルーマニア語で書いた大学生時代の回想記 ”Amintiri din tinerețe”(『青春の思い出』)がクリスマス前に出版される運びとなりました。