第1回ルーマニア旅行の思い出・その17

ピテシュティのアパートで 2005. 8.4

 この日の夕方ミキとアリンの住む町ピテシュティに入りました。

 そこは私が想像したよりも大きな町でした。市の中心地は4車線になっており、行き交う車も多く、左右には商店や高層アパートなどが建ち並んでいます。これまで見てきた観光都市のような美しい町並みは見られませんが、人々のバイタリティーあふれる生活の町という印象を受けました。

  私たちは途中ピアツァ(市場)でスイカを買い、アパートに向かいました。私が泊まるアパートはミキのアパートの隣にありました。たまたま一室空き部屋があったので、私は大家さんやミキの計らいでその部屋に泊めてもらうことになったのです。二棟のアパートの前には大家さんの畑があり、ナスやキュウリやトマトが植えられていました。そして、その畑の奥の方には鶏小屋がありました。  私はミキの用意してくれたアパートの部屋に入りました。一泊だけお世話になることになっていたのに急に二泊することになって、弟のヴィクトルはその支度に大変だったことでしょう。十畳くらいの部屋にテレビがあり、セミダブルのベッドがあり、ベッドには清潔なシーツが敷いてありました。隣には狭い台所があり、テーブルと水道と冷蔵庫が、また、バス・トイレの部屋には洗濯機がありました。私を迎えるためにミキがわざわざそろえてくれたものもあるに違いありません。

  すぐにミキとヴィクトルがやって来て、「明日大家さんがご挨拶したいそうなので会ってください。」と言いました。そして、「大家さんには何も心遣いはいりません。私の方でうまくしておきますから。」と言い、スイカを切り、コーヒーを煎れ、洗濯機の使い方を教えて帰っていきました。  私はミキの心遣いに感謝しつつ、旅行中に来たすべての衣服を洗濯機に投げ入れました。そしてスイカを食べた後、ベッドに横たわるや、たちまちのうちに寝入ってしまいました。


ルーマニア館

遥かなる東欧の国ルーマニアに魅せられた私の館『ルーマニア館』は『ルーマニア愛満載館』です。

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