正岡子規の詠んだ秋の俳句
飛んで来る 余所の落ち葉や 暮るる秋
Haiku de toamnă al lui Masaoka Shiki
vin în zbor
frunze moarte de nicăieri
sfârșit de toamnă
(tradus de domnul Neculai Amălinei)
(コメント)
療養中の子規は外出することも多くありませんでした。この句は隣家からハラハラ落ちてくる落ち葉を見て初めて秋の深まりを実感したという感慨を詠んでいます。とても平明で分かり易い作品です。
子規は俳句の革新と短歌の革新に心血を注いだ人ですが、晩年は「写生」の重要性を唱え実践しました。病床にあった子規にとっては自分の目で見つめることだけが世界を理解する方法だったのかもしれません。
物をあるがままに表現する「写生」の考えはその後多くの文人に支持され、現代に続いています。
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