アマリネイ氏と読む日本の俳句(3)

正岡子規の詠んだ秋の俳句 

行く我に とゞまる汝に 秋二つ

Haiku de toamnă al lui Masaoka Shiki 
am plecat
ai rămas -
două toamne
(tradus de domnul Neculai Amălinei)

(コメント)
この句の詠まれた背景も前句と同様です。
「行く我」は子規自身を、「とゞまる汝(なれ)」は夏目漱石を指しています。
当時漱石は松山の尋常中学校で教師をしていました。
そのとき生まれたのが名作「坊ちゃん」です。病気療養中の子規の面倒を見つつ、二人は52日間共同生活をしますが、やがて子規は上京を決意します。
「東京へと旅立つ自分と、松山にとどまる君と、境遇は違ってしまうが、それぞれの秋を過ごそうではないか」と子規は詠みました。漱石の友情に対する感謝と惜別の思いが伝わってくる句です。

ルーマニア館

遥かなる東欧の国ルーマニアに魅せられた私の館『ルーマニア館』は『ルーマニア愛満載館』です。

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